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愛・唱歌

やさしさの生まれる場所

作詞・作曲/愛・唱歌創作委員会 編曲/筧哲郎 うた/愛・唱歌隊

あなたの笑顔と 仲間の笑い声
つつまれて過ごすこの庭に ひらく希望の花 緑
よどみなく流れる 小川のように
憂いまとわぬ まっすぐな瞳に あふれる思い 「ありがとう」
進もう この道を やさしさの生まれる あの場所へ
歩こう この道を 陽のかがやける家へ

あなたの笑顔と その手のぬくもり
並んで歩く坂道に 伸びるふたつの影法師
ゆるやかに流れる 時間の中で
ふと交わされる やさしい視線に 伝わる思い 「ありがとう」
進もう この道を やさしさの生まれる あの場所へ
帰ろう この道を 永遠の灯のともる家へ
進もう この道を やさしさの生まれる あの場所へ
目指そう この道を 心に青空のある人と

あなたの笑顔と 仲間の笑い声
つつまれて過ごす しあわせに
変わらぬ思い 「ありがとう」
変わらぬ思い 「ありがとう」



「やさしさ…」が生まれるまで
平成17年春、ケアハウスハートピア石岡で行なわれた毎月恒例のお誕生会。いつものようにカラオケや職員のアトラクションで盛り上がってきた頃、ご利用者のWさん(当時92歳、女性、「黒田節」と「岸壁の母」が十八番)が、私にこうおっしゃいました。「ここの歌を作ったらいーべ。みんなで歌えたら楽しかろー。」

この一言がきっかけで、「私たちの歌」を作ることが一部の職員で盛り上がり、「法人設立10周年記念事業」として、全施設をあげて取り組むことになりました。

「愛の会の歌」を仮に「愛・唱歌」とし、6月初旬には「愛・唱歌(仮)創作委員会」を発足。歌のコンセプト、創作の流れを全施設のすべての職員とご利用者にお知らせいたしました。とにかく「みんなでつくる、みんなのうた」を目指しました。

法人施設のすべてのご利用者に呼びかけて、歌詞の素材となる「ことば」やフレーズ」、「詩」を募集したところ、たくさんのご応募をいただきました。それらのピースを、創作委員が大切につむぎ合わせて歌詞を作っていきました。曲は、歌詞ができてくる過程で、ごく自然にメロディが生まれてきたのでした。

ボーカリストも、全職員から公募した結果、9名の職員が名乗りをあげました。その中から1,2名を選考しようとして、ボーカルオーディションを行ないましたが、その熱意と愛情には甲乙付けがたく、全員でうたうことといたしました。

「やさしさの生まれる場所」―多くのご利用者の皆様からいただいた大切な「愛のかけら」の結晶です。「私たちの歌」として、みんなで大切に歌い続けていきたいと思います。「みんなで歌えたら楽しかろー。」Wさん、本当に楽しくなってきましたよ!